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設計者の拘りとして、木目風、タイル調といった○○風、○○調の疑似的な素材を出来るだけ使わないようにしています。
しかし、建売住宅やハウスメーカーなど、そんな疑似的な製品で全て構成されている印象です。

 外壁はレンガ調
 玄関ドアは木目
 フローリングもまた木目
 キッチンやお風呂などの住宅設備機器が、これまた木目だったり、石目調だったり。。。

○○、○○調ばかりで日本の住まいが仕上げられています。

日本ではそういった製品で溢れかえっています。
建材メーカーなど、高い技術力や資本力を使って、如何に本物に似せるかというプリント技術に精を出しているように見えます^_^;

最近では樹脂サッシまで、外部内部共に木目調の商品を出しています。
そんなことに時間や技術力を使うのなら、高性能サッシをもっとコストダウンして、世界から遅れをとっている日本の住宅の断熱性能向上のため、もっと尽力してほしい、、、なんて思ってしまいます。

なぜ、設計者として、○○風、○○調を使いたくはないのか?
それは次の3つが大きな理由です。


 1.素材を素材のまま使いたい

 2.住むほどに味が出てくる住まいにするため

 3.メーカーの都合で廃盤になる



1.素材を素材のまま使いたい

○○風、○○調でつくられた建物は、写真としては綺麗に見えるかもしれません。
例えてみると、安価に作られた装飾的なラブホテルのような美しさ、のいう感じです。
また、今の日本の街並みもそういった外壁で作られたものになっています。

○○風、○○調といった疑似的な、嘘で表面を取り繕ったもので、住まいをつくっても、本当の居心地の良さや快適と感じられる空間にはならないし、日本の街並みも美しくなっていかないと思っています。


2.住むほどに味が出てくる住まいにするため

プリントされたもので作られた家は、出来た時が一番綺麗です。
しかし、所詮はプリントなので、時間が経てば傷ついたり、劣化してみすぼらしくなっていきます。
自然の素材であれば、経年変化により、味わいが出てきます。
フローリングなど、汚れ過ぎたら、表面を0.5㎜ほど削れば新品同様です。
プリントが貼られたフローリングは、表面が剥がれれば、それでお終いです。

3.メーカーの都合で廃盤になる

リフォームなどで、外壁を部分的に張り替えていて、色だけ似せているのを見たことはありませんか?
それはメーカーが、メーカーの都合で、商品の入れ替えを頻繁に行っているからです。
もし新築後10年ほどして、外壁が部分的に傷んだ時、同じものを発注しようとしても、同じ柄や色合いがないのが普通です。
そのため、柄が似たような外壁材を張って、塗装屋さんが苦労して、似たような色に調合して、塗装しています。
でも、つぎはぎになっているのは一目瞭然です。
住む人にとっては何十年も住み続けなければいけないのに、メーカーの都合で、つぎはぎのような家になるなんて、不条理なことだと感じています。

と偉そうなことを書いていますが、加藤淳 一級建築士事務所が、すべて素材のままで建築を作っているわけではありません。
例えば、自然素材だけで住まいを造ろうとしても、どうしてもコストが高くなってしまいます。
合板や突板だったり、場合によっては既製品なども使ったりしています。
合板や突板であれば、表面に本物の木が貼られているので、経年変化で味がでてきます。
木目を活かすような塗装をすることにより、様々な表情も見せてくれます。

その他の建材や外壁材なども市場に流通してている、普遍性の高いもの、そして出来るだけシンプルなものを多用しています。


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住まう家族にとっての快適さと、
建築としての可能性を追求する。
加藤淳 一級建築士事務所
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by jun-arch | 2019-07-02 10:09 | コラム | Comments(0)

竣工写真 荻曽根の家

4月に竣工した新潟市江南区「荻曽根の家」の竣工写真です。

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道路側のファサード、外観。
白いシンプルな板張りの下屋が外観のアクセントになっています。

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程よい開放感のあるLDK

オーナーから、大きな吹抜空間のご要望がありました。

2階の天井までの吹抜にすると、敷地条件から2階の諸室を確保することができませんでした。

そのため、
1階の床を少し下げて、
2階の一部の床を少し上げて、
どーんっとした大空間ではなく、天井高さを抑えた程よい吹抜空間をつくっています。

吹抜空間の程よい高さ、広がり感の感じられるプラン、光の入り方や材質などなど、
上品な感じにまとまりました。

道路と敷地のレベル差は約40㎝でした。
そうすると道路から床面までの高さの差が約1mになってしまい、通常ですと、ポーチに何段も階段を作ります。
ここではそれをせずに、家の中で上がるようにして敷地高低差の問題を解消しました。

下がっている床面は道路面に合わせ、
上がっているところは、敷地の高さに合わせています。

段差の部分に腰掛けたり、
下がった部分に座ったり、
段差に凭れ掛かったり、
と思い思いの居場所をつくりました。

この段差は、居心地の良い居場所をつくる仕掛けのような役割も果たしています。
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吹抜の上に小さな窓があるのですが、寝室と2階ホールにつながっています。
冬の暖気を上げたり、通風したりするためのものです。


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和室からLDKをみる
「LDKの段差部分に籠か何かで子どもの玩具なんかも置けたら良いね」
とオーナーと打合せしながら詰めていきました。

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左側が自然光、右側が間接照明を付けた写真です。


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ダイニングからウッドデッキをみる

この敷地で、唯一光が入り、景色の良い場所にウッドデッキを設けました。
屋根があり、木塀で囲っているので、第二のリビングのような雰囲気もあります。
憧れだけでウッドデッキをつくっても、使われていないケースを良く見ます。
荻曽根の家では、日常的に、気軽に使われるウッドデッキになるように工夫しました。

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2階寝室の小上り
小上りのところの開口は、LDKとつながっています。
冬のLDKの暖気を上げたり、通風したり、家族の気配を感じたり。

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小上りから
天井の高さが抑えられ、程良い空間です(^^)

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写真はDaily Lives Niigata の鈴木さんです☆


この見学会で、建築関連の仕事をしている目の肥えた方に、
「写真の印象よりも、実際の方が良いですね!とても落ち着く雰囲気です」
と言われました。
同じようなことを、他の来場者からも言っていただきました。

私が撮った写真を使ってブログで告知していたので、
「私の写真の腕が悪いのかな💦」と思わないでもないのですが、とても嬉しいお言葉でした(^^)

スタイリッシュだから、
インパクトがあるから、
流行っているから、
というのではなく、10年、20年先も飽きの来ない、居心地の良い空間になれば良いな、と考えています。
突き詰めいった結果、スタイリッシュだったりしてしまうことはありますが、、、

なんとなく、肩の力が抜ける、
なんとなく、落ち着く、
なんとなく、居心地が良い、
というような住まいが出来たら良いな、というような気持ちで設計しています。

でもこの「なんとなく」というのが、とても難しい💦
計算だけでは出来ないし、ましてや机に向かっているだけでも生まれません。

ある建築家が、
「自分でみたもの以上のものは設計できない」
というようなことを言っていました。

良い建物をたくさんみて体感し、日々研鑽を積んで、より良い住まいを造っていきたいと思っています。


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by jun-arch | 2019-06-18 09:35 | 新築・改築 | Comments(2)

住宅設計は、さまざまな諸条件から成り立っています。
敷地や周辺の環境、採光や風の抜け、オーナーの夢やライフスタイル、10年20年後の生活、コストなどなど。
それら諸条件を整理し、最適解を導き出すのが、設計者の務めだと思っています。

さまざまな諸条件のうち、敷地や周辺環境の比重はとても高いです。

その一つの例として、建築中の新発田猿橋の家の設計コンセプトをご紹介します。

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敷地は約70坪と比較的、広い土地でした。
ですが、南、東、西と隣家に囲まれた場所です。


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アプリで太陽の動きをチェック。

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赤い線が夏至。
青い線が冬至です。
隣家が密集し、南側からの採光が採りづらい敷地です。

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オーソドックスに建物を配置し、オーナーの要望通りにプランニングしてみました。
敷地を有効利用しようと、建物を敷地の西南側に配置し、東側に開くプラン。

せっかく土地が広いのに、南側からの採光を諦めています。
敷地も持て余し気味で、イマイチ。。。


このあと、何パターンかプランニングしてみますが、どれもこれも良いプランになりません。。。

もっと太陽に対して素直な設計が出来ないだろうか?
そこで、建物を回転させてみました。

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建物を斜めに配置することにより、南側の隣家までの距離が生まれ、採光がとりやすくなります。

試行錯誤の末、行きついたプランです↓

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持て余し気味だった敷地を、分割して有効利用します。

敷地条件の諸問題をクリアし、オーナーの要望もハマったプランになりました☆

建物を斜めに配置したくて配置したのではありません。
太陽に対して素直に考えたら、自然に斜め配置になったのです。

前々回のブログで斜め壁の記事がありましたが、「斜め」なのが好きなわけではありません💦
煮詰めて煮詰めて考えていったら、自然に「斜め」になってしまったのです。


そんな斜め配置の新発田猿橋の家ですが、現場見学会があります!

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 〇場所:新発田市舟入町1丁目 猿橋コミュニテーセンターそば
 〇日時:2019年5月12日(日)10:00~17:00

完成見学会では見られない、建物の内側がみれます。
見えなくなってしまうところでもこだわるAg-工務店さんの施工技術がくまなく見れるチャンスです(^^)


断熱技術、構造の耐震性などご説明します。
加藤淳一級建築士事務所も参加して、耐震性や設計コンセプトなどをメインにお話しします(^^)

興味のある方は、ぜひ加藤淳一級建築士事務所かAg-工務店さんへご連絡ください。



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by jun-arch | 2019-04-29 09:32 | 新築・改築 | Comments(0)

奈良三郷町の家。

玄関ドアを開けると、こんな感じで、斜めの壁がみえます。
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道路側からの写真
もう少しで足場解体!

壁が斜めなのは、奇をてらって斜めにしたわけではありません。
壁を斜めにせずに、真っすぐにすると、ポーチ階段が狭くなってしまうからです。
(↓の画像参照)
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屋根を壁からもっと出せば幅を広く出来ますが、屋根を出し過ぎると、今度は屋根の端が下がってきてしまいます。
雪の降る地域では、最悪のケース、折れてしまう可能性もあります。

屋根をしっかりと支えて、尚且つゆったりとポーチ階段を上がるためにはどうしたら良いか?

行き着いたのが、壁を斜めにすることです。

ちょっと不安定な印象を与えるかもしれませんが、壁の中の構造がトラスになっていて、力学的なカタチでもあります。
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外観のイメージパース


「道路側から、見え過ぎず、隠れ過ぎずちょうど良い」とオーナーからも喜ばれました(^^)
お店の暖簾をくぐる様なイメージで、訪問客を
「いらっしゃ~い!」
と優しく歓迎しているような雰囲気にもなったと思います。

一つの問題を単純にクリアするのではなく、プラスアルファのアイデアで解決していければ良いな、と考えながら設計しています☆

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by jun-arch | 2019-04-11 18:12 | 新築・改築 | Comments(0)

奈良三郷町の家、木工事中です。

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2階の一部がスキップフロアになっています。



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左側がスキップフロアにより、1階の天井が低いところです。
右側は吹き抜けになっています。

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2階の吹抜側から。
段差があるのが分かります?
微妙な段差ですが、いろいろと意味のある段差です(^^;

現場の大工さんから、
「どうして天井が低いの?」
と質問されました。
「一般的な天井と比べて低いのが不思議だ」
とのことでした。

そもそも一般的な天井の高さとは何か?と疑問に思っていることがあるのですが、それはさておき、天井高さに関して、3つの理由を話しました。

①耐震性の向上
建物高さが、高いほど揺れが大きくなります。
逆に、低ければ低いほど、安定します。
1階、2階共に、天井の高さをおさえることにより、建物の高さも低くなり、耐震性が向上します。

余談ですが、外注で構造計算を依頼しているところが多いようですが、加藤淳一級建築士事務所では、一般的な木造住宅であれば、出来るだけ事務所内で構造計算しています。
構造を構造事務所やプレカット会社などに任せず、自分たちで計算しているので、実感として建物の強度や高さを意識しながら設計出来るのがメリットです。


②居心地の良さの追求
ハウスメーカーや工務店さんなど、天井高さを2.4mを標準にしているところが多いようです。
天井高さを売りにしているようなところだと2.7m位だったりします。
それが当たり前のようになっているようですが、「それは本当に当たり前なんだろうか?」と疑念を持っています。

例えば、
 ソファに座る場所
 テーブルに座る場所
 畳に座る場所

それぞれの場所で、それぞれの居心地の良さがあるわけで、それを「天井の高さは2.4mが一般的だから」と安易に決めてしまうのが如何なものかと考えています。

それぞれの場所の居心地の良さに思いをはせて、さまざまな要素(その場所の用途だったり、その人の身体的な感覚であったり、外の景色だったり)を突き詰めて全体の空間を考えていくと、自然に天井の高さも決まってくるのではないか、と考えています。

建築とは、無限にある選択肢から、その都度にたった一つの選択肢を見つけるか、選んでいく行為であり、天井の高さもその内の一つです。

ちなみに、奈良三郷町の家の天井の低いところは、床フローリングにラグを敷いて、座卓でゆっくりするスペースです。
座卓に座った時の、景色がどのようにみえるか、キッチンで作業する人や2階の居室との距離感はどうか、光の入り方はどうか、などなど、その場所の「居心地の良さ」を追求しています。

天井を低くしようと思っているのではなく、さまざまな要素を突き詰めることにより、自然にその天井高さになっているのです。


③建物の佇まいが良くなる
建物の高さをおさえることにより、建物の佇まいが良くなります。
縦横比のバランスで、建物の高さが低いのに、かえって大きくみえることもあります。

江南の家は、1階、2階共に天井が低く、大工さんの言う「一般的な天井の高さ」の住宅と比べると、全体的な建物の高さが1メートルくらい低いのですが、なぜか大きい印象を与えます。
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内部も、天井が低い所はありますが、広がり感のある空間で、天井の低さを気にする人はいません。
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江南の家 撮影:星野裕也

実際に以前のブログで紹介した奈良の慈光院の例も交えながら、大工さんに、この3つを説明しました。
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二つ目の「居心地の良さ」は、仕上がった時に観てもらうのが一番なので、「完成した後に来てください!」とお願いしました。
木工事が終わったら、それから現場に来れない大工さんも多いもので。
仕上がった時に、体感してもらうのが、一番です^ ^

百聞は一見に如かず。

また、単純に天井低くすれば良いものではないことも念を押しておきました。
ただ考えなしに天井を低くすると、窮屈な感じになってしまいますのでご注意を。

開口のとり方、間(ま)のとり方、視線の抜けや広がり感のある間取りなどなど。

さまざまな工夫や、空間の突き詰め、想像力(妄想力?)が必須です。

オーナーのT様からも、
「一般的で当たり前だと思っていたことがそうではないことに気づかされた」
と話されていました。

一般的で当たり前だと思っていたことが、決して当たり前ではないこと。

そして住まいはとても奥深いものですが、身近なことから専門的なことまで、これから住まいづくりを考えている人の参考になるように、今後もいろいろと情報発信していきたいと思います。


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by jun-arch | 2019-03-13 18:13 | 新築・改築 | Comments(0)

奈良の慈光院 に行ってきました。

JR大和路線、大和小泉駅から歩いて15分ほどの小高い丘の上に、慈光院があります。
拝観料を払うと、まず初めに書院に案内され、抹茶が振舞われます。

その時の景色がこちらです!
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どうですか?

良いですよねっ!?

もう一枚!
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書院に通され、赤い毛氈の上に座り、庭を眺めていると、徐々に落ち着いて心が静まってきました。
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振舞われた抹茶をゆっくりと飲むと、それまで気がつかなかった風の音や鳥のさえずりなどが聴こえてきます。

とても心地良い空間です。


寺院にしては、珍しく昔の一般住宅のモジュールを使っていました。
空間を仕切る建具の鴨居下端で、5尺7寸。
約173センチです。
普通に歩くと、頭が擦れます💦
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鴨居の下を通るとき、少し頭を下げ無ければいけないので、低すぎると感じる人が多いかもしれません。
でも昔の日本人は背が低かったので、ちょうど良い寸法だったのだと思います。

天井の高さは、8尺。
約2.4mです。

一般住宅の天井高さで、寺院にしては珍しい低さです。
おそらく、他の寺院の天井高さは12尺、3.6mくらいが多いのではないでしょうか。

慈光院の鴨居の低さや天井高さは、個人的に好きなスケール感です。

これこそ、
「日本人のヒューマンスケール!」
という感じがします(^^)

流石に、自分の設計で住む人の身長より、建具の高さや天井を低くすることはありませんが💦


和室は畳に座った時の「居心地の良さ」が重要だと思っています。

和室に限らず、部屋ごとにその「居心地の良さ」は異なります。

例えば、
 居間ではソファに座った時、
 ダイニングでは椅子に座った時、
 書斎では、机に向った時、
などなど。

和室でもどの部屋でも、天井は無理に高くすることも、低くし過ぎることもなく、
「居心地の良さ」から決めれば良いと考えて設計しています。

ただし、ただ単純に天井を低くするだけでは、圧迫感のある空間になってしまうため、開口部の取り方や天井高さのメリハリ、視線の抜け方などなど、設計の工夫が必須条件です☆

身体的なスケール感の際立つ、慈光院。
見所満載でした☆
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外部のような、内部のような、中間領域の縁側。
低い軒の高さにより、風景が切り取られ、視線は庭へと導かれます。
とても心地良い空間です。


奈良の慈光院(←慈光院のHP 私の写真より、もっと素敵な写真がみれます)

奈良市から少し離れていますが、おススメです!



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by jun-arch | 2019-02-27 08:42 | 建物探訪 | Comments(0)

先日、Daily Lives Niigata鈴木亮平さんにインタビューしていただきました。

あらためて質問されることにより、独立してからの仕事をしっかりと振り返ることが出来ました。


そして、事務所を立上げ当初に考えていた、

「加藤淳一級建築士事務所へ依頼される方へ、どのようなものを提供することが出来るだろうか?」

ということを改めて考え直す良いキッカケになりました。


まだ少しモヤモヤっと考えていますが、なんとなく言葉にすると、

「日々の暮らしの視点」から、「生活することの本当の豊かさ」みたいなものを感じられる住まいづくり

という感じです。

「日々の暮らしの視点」、というのは、毎日家事と育児に追われている私にピッタリな感じ。
(主婦目線の家事導線には定評があります☆ 身を持って実践しているので)

「生活することの本当の豊かさ」というと抽象的ですよね💦
人それぞれですし^_^;
これは原点のようなもので、当たり前のことかも知れません。

でも、その思いをシッカリと心の重心に置いて、設計を突き詰めて考えれば考えるほど、住まい手にとってより良い住まいになっていくような気がしています。


そして、追求していくには、やっぱり加藤淳一級建築士事務所だけでは無理です。

Ag-工務店の渡部さんをはじめ、一緒にお仕事をさせてもらっている工務店、職人さんや業者さんなど、多くの方々との関わりによって、実現できるのだと思いました。


多くのご縁により、とても充実した日々を過ごさせていただいていますが、今後も一つ一つの仕事に、誠意と向上心をもって取り組んでいきたいと思います!


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by jun-arch | 2019-02-12 15:50 | プロフィール | Comments(0)

奈良三郷町の家へ、基礎の配筋検査に行って来ました。
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新潟と違い、積雪量が少ないので、基礎の鉄筋量も新潟に比べて少なく、一瞬見た時にちょっと不安になります。

がしかし、そこはしっかりと許容応力度計算をしているので、大丈夫(^^)

過剰にならず、必要な所に、必要な分、強度を増しているので安心です。
もちろん、ギリギリではまずいので、安全率もふまえて計算しています☆

奈良三郷町の家は布基礎仕様です。
布基礎か?ベタ基礎か?どちらが良いか?(←以前に書いた、基礎に関しての記事です)

今回は基礎に関して、ちょっとマニアックな内容です^_^;

基礎のフーチングに関してです。

フーチングとはなんぞや?

説明します。
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布基礎の断面は、アルファベットの「T」の字が逆さまになった形状です。
その「T」の字の横棒の部分をフーチングと呼びます。

フーチングは、建物の重さを地盤に伝える役目があるのですが、重さのかかり具合により、場所によってその巾が異なってきます。
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フーチング巾の基本は、加藤淳一級建築士事務所では、600㎜で設計しています。

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ここは基本の600㎜より150㎜広い、750㎜。
建物の中央付近が、広くなることが多いです。

その土地の地盤の強さ(地耐力)や地盤改良の設計によっても変わってくるので、各物件で異なります。
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高さや鉄筋の本数、ピッチなどもチェック。

また基礎の形状の種類は、配筋量や基礎の断面形状など、一般住宅で、5から8種類くらいになることが多いです。
敷地内で高低差などがある場合では、基礎の高さも異なってくるので、2倍から3倍近く、基礎形状が増える場合もあります。
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奈良三郷町の家では、10種類の基礎形状になりました。


実際の現場で、設計図通りになっているか、全箇所チェックしていきます。
また、鉄筋の継手長さ、かぶり厚などなど、チェックする項目は多いです。

なので、基礎の検査には、時間がかかります^_^;

時間はかかりますが、コンクリートを打ってしまうと見えなくなってしまうので、とてもとても重要な作業です。

奈良三郷町の家は、施工がしっかりとしていて、現場も綺麗だったので、安心しました(^^)



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by jun-arch | 2019-01-28 10:42 | 新築・改築 | Comments(0)

関屋下川原の家、竣工写真です。
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関屋下川原の家は、長方形になりがちなLDKを雁行させることにより、実面積以上の広がりを感じさせる住まいです。
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LDKのコンセプト図です。
視線の距離が延びるため、広がり感が出ます。



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さらに、ダイニングに小さな吹抜を設けました。
一部を小さな吹抜にして、視線の抜け感をつくっています。
水平方向に加え、立体方向での広がり感も加えています。

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テーブルを置く、ダイニングスペースです。
プランを雁行させたことにより、コーナーの部分が出来ます。
そこが、すわりが良い、というか、空間の溜まりになって何となく落ち着く居場所になります。

居心地の良さを出すために、コーナー部分は、あえて開かない窓(FIX窓)にして、既製品のサッシを使いませんでした。
サッシの枠材が無いので、スッキリとした窓廻りです。
壁のシナ合板が、床のバーチフローリングと調和していています。

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玄関。
奥にシューズクロークがあります。
引違い扉で、隠せる収納です。


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扉の上と下が空いていて、シューズクロークに湿気が籠らないようにしています。
空けているのは、玄関側から光を採り入れる理由もあります。
一石二鳥(^^)

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階段スペース。
2階からの自然光が良い感じで降りてきます。
デザインとは呼べないかもしれませんが、こういうの何気ないものを大事にしていきたいなぁ、と考えて設計しています。

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ロフトの書斎スペース。
個人的にこういう場所、大好きです(^^)
テーブルは、施工のAg-工務店 さんからの、オーナーへのプレゼント。

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日が沈む頃の写真です。
とても暖かみのある空間になりました☆


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奥様こだわりのマリメッコのカーテンシェード☆
オープンハウスでも大好評でした。


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外観の写真。
スッキリとシンプルな外観です。

内部もナチュラルな色調で統一されていて、とても明るい空間になりました。
その色調と、小さな吹抜により、2階よりも暗くなりがちな1階が、とても明るい空間になりました。

また、ここが一番大事なのですが、関屋下川原の家では、耐震性MAXの等級3と、高い省エネ性能を基本として設計されています。

いくら住み心地が良くても、肝心の構造と省エネ性能がシッカリしてなければ意味がありませんっ!
加藤淳一級建築士事務所では、その耐震性と省エネ性能を担保した上で、暮らしやすさや居心地の良さを追求してます。


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by jun-arch | 2018-10-04 10:13 | 新築・改築 | Comments(0)

竣工写真 東中島の家

東中島の家、竣工写真です。

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白色の三角屋根に板張りがアクセントになっています。

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南側(道路側)からの採光がメインだったので、カーポートを目隠し代りにしています。
道路まで距離があり、庭とカーポートが道路までのクッションの役割も兼ねているので、幼いお子さんも安全に遊べます(^^)


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隣地に立派なお庭があったので、借景に。
畳スペースにして、ちょっと奥行きを持たせています。
そのことにより、籠り感がでて、同じ空間にいながらも、ほっと落ち着ける居場所になっています。



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キッチンからのリビングダイニングをみる。
窓越しに庭とカーポートが見えます。
木塀で囲っているため、道路からの視線も気になりません。


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奥様こだわりのヘリンボーン(^^)


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ヘリンボーンのテイストに合わせて、玄関からの引戸にチェッカーガラスを使っています☆


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2Fホールの収納。


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2Fホールの廻り込んだところに、ちょっと隠れられる感じの小さな書斎があります。
家族みんなで使います(^^)



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二人姉妹は、共用の収納でつながっています。


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反対から。
共用の収納にエアコンも設置され、子ども部屋を二部屋共、同時に冷暖房☆


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この子ども部屋からの借景☆
開口部は、可能な範囲で、建物と建物の間や抜け感のあるところを狙って配置します☆


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玄関スペース。
正面の下足入れと、奥にも下足棚があり、家族の豊富な100足近くある靴量をカバー☆


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夜景☆

ぐるぐる廻れる家事導線や、おしゃれな洗面カウンター、などなど他にも色々と設計の工夫なんかもあったのですが、今回はここまで。
(というか私のカメラの腕が悪く、良い写真が撮れませんでした^_^;)

住み始めて、少し落ち着いたころ、また撮影させて頂こうと思います。




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住まう家族にとっての快適さと、
建築としての可能性を追求する。
加藤淳 一級建築士事務所
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by jun-arch | 2018-07-25 16:16 | 新築・改築 | Comments(0)