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住宅設計は、さまざまな諸条件から成り立っています。
敷地や周辺の環境、採光や風の抜け、オーナーの夢やライフスタイル、10年20年後の生活、コストなどなど。
それら諸条件を整理し、最適解を導き出すのが、設計者の務めだと思っています。

さまざまな諸条件のうち、敷地や周辺環境の比重はとても高いです。

その一つの例として、建築中の新発田猿橋の家の設計コンセプトをご紹介します。

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敷地は約70坪と比較的、広い土地でした。
ですが、南、東、西と隣家に囲まれた場所です。


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アプリで太陽の動きをチェック。

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赤い線が夏至。
青い線が冬至です。
隣家が密集し、南側からの採光が採りづらい敷地です。

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オーソドックスに建物を配置し、オーナーの要望通りにプランニングしてみました。
敷地を有効利用しようと、建物を敷地の西南側に配置し、東側に開くプラン。

せっかく土地が広いのに、南側からの採光を諦めています。
敷地も持て余し気味で、イマイチ。。。


このあと、何パターンかプランニングしてみますが、どれもこれも良いプランになりません。。。

もっと太陽に対して素直な設計が出来ないだろうか?
そこで、建物を回転させてみました。

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建物を斜めに配置することにより、南側の隣家までの距離が生まれ、採光がとりやすくなります。

試行錯誤の末、行きついたプランです↓

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持て余し気味だった敷地を、分割して有効利用します。

敷地条件の諸問題をクリアし、オーナーの要望もハマったプランになりました☆

建物を斜めに配置したくて配置したのではありません。
太陽に対して素直に考えたら、自然に斜め配置になったのです。

前々回のブログで斜め壁の記事がありましたが、「斜め」なのが好きなわけではありません💦
煮詰めて煮詰めて考えていったら、自然に「斜め」になってしまったのです。


そんな斜め配置の新発田猿橋の家ですが、現場見学会があります!

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 〇場所:新発田市舟入町1丁目 猿橋コミュニテーセンターそば
 〇日時:2019年5月12日(日)10:00~17:00

完成見学会では見られない、建物の内側がみれます。
見えなくなってしまうところでもこだわるAg-工務店さんの施工技術がくまなく見れるチャンスです(^^)


断熱技術、構造の耐震性などご説明します。
加藤淳一級建築士事務所も参加して、耐震性や設計コンセプトなどをメインにお話しします(^^)

興味のある方は、ぜひ加藤淳一級建築士事務所かAg-工務店さんへご連絡ください。



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住まう家族にとっての快適さと、
建築としての可能性を追求する。
加藤淳 一級建築士事務所
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by jun-arch | 2019-04-29 09:32 | 新築・改築 | Comments(0)

3月末に徳島県の上勝町へ家族で行って来ました。

徳島県上勝町は、過疎化が進む人口1500名くらいの小さな町ですが、葉っぱビジネスで有名な街です。
映画にもなりました。「人生、いろどり」

ゼロ・ウェイスト(ゴミゼロ)運動でも注目されています。
徳島・上勝町「ゼロ・ウェイスト運動」の記事(←クリック 上勝町の取り組みが良く分かる記事です)
旅行も兼ねて、「家族の社会見学」的な感じで、新潟から徳島まで行って来ました(^^)

上勝町に、建築家、中村拓志氏が設計した建物がありました。
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民家を解体した時のサッシを再利用しています。


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道路から反対側。
BBQやキャンプなど出来ます。

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お洒落で開放的過ぎる水廻り💦


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空きビンのシャンデリア!

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古い家具などがディスプレイ棚になっています。

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ガラリのある扉の中に、壁掛けエアコンが仕込まれています。

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古新聞の上に印字している内装。
カッコイイ!

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朽ちた一輪車がサインになっています。

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タイルも端材の再利用、とのこと。

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全体写真。
とても好ましいスケール感でした(^^)

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食事も美味しかった(^^)


クラフトビールが飲めて、食事やBBQを提供し、そのビール醸造も行なっている小さな施設です。

解体した建物のサッシの再利用、空き瓶のシャンデリア、古家具をのディスプレイ棚などなど。

ゼロ・ウェイスト運動を体現するかのような建築でした。

再利用にも関わらず、それがインパクトにも、味のある空間にもなっていました。



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by jun-arch | 2019-04-22 16:00 | 建物探訪 | Comments(0)

奈良三郷町の家。

玄関ドアを開けると、こんな感じで、斜めの壁がみえます。
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道路側からの写真
もう少しで足場解体!

壁が斜めなのは、奇をてらって斜めにしたわけではありません。
壁を斜めにせずに、真っすぐにすると、ポーチ階段が狭くなってしまうからです。
(↓の画像参照)
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屋根を壁からもっと出せば幅を広く出来ますが、屋根を出し過ぎると、今度は屋根の端が下がってきてしまいます。
雪の降る地域では、最悪のケース、折れてしまう可能性もあります。

屋根をしっかりと支えて、尚且つゆったりとポーチ階段を上がるためにはどうしたら良いか?

行き着いたのが、壁を斜めにすることです。

ちょっと不安定な印象を与えるかもしれませんが、壁の中の構造がトラスになっていて、力学的なカタチでもあります。
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外観のイメージパース


「道路側から、見え過ぎず、隠れ過ぎずちょうど良い」とオーナーからも喜ばれました(^^)
お店の暖簾をくぐる様なイメージで、訪問客を
「いらっしゃ~い!」
と優しく歓迎しているような雰囲気にもなったと思います。

一つの問題を単純にクリアするのではなく、プラスアルファのアイデアで解決していければ良いな、と考えながら設計しています☆

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by jun-arch | 2019-04-11 18:12 | 新築・改築 | Comments(0)

奈良三郷町の家。

高窓からの光です。
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木製の階段がストリップ状になっていて、高窓からの光が放射状になっています。

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ストリップ状の踏板から光が陰と陽に分かれています。
なんか良い(^^)

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スキップになっている、2階の客間から。

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高窓からの光が綺麗に差し込んでいました。

家に興味を持ち始めると、平面をイメージすることに慣れていきますが、立体的に考えるのは難しいものです。
そのため、イメージが得に難しいのが高窓です。
天井近くに設けられた高窓は通常の窓よりも目立たない存在ですが、空間全体を明るくし、部屋に心地良さをもたらします。
時間によって変わる光は、部屋の表情も変えていきます。


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オーナー自ら、窓枠や造作などの塗装工事を行っています。
先週末、友人を集めて、塗装した時、休憩はこの階段廻りだったそうです。
ちょうど気持ちの良い場所を探す猫のような感じです(^^)

登りはじめの階段に腰を掛けるのもちょうど良く、
「住み始めてからも、階段がベンチ代わりになるかも」
とオーナーが話していました。
確かに気持ちの良い場所になりそうです。

施工の斑鳩産業、Fさんの人柄の影響か、とても良い職人さんたちが集まっています。

そして棟梁の腕が凄い。

図面から、設計の意図をしっかり汲み取ってくれていて、軌道修正がまったく必要がありませんでした。
納まりは全て完璧でした☆
Fさんが全幅の信頼を置いている大工さんですが、私も今まで出会った大工さんの中でも、確実に3本の指に入る方です。

実は、あまりにも質問などの連絡が来ないので、少しヤキモキしていました。
でも杞憂に終わり、良かったです^_^;

これから家具類の造作や仕上げ工事が始まりますが、とても楽しみです☆


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by jun-arch | 2019-04-04 07:59 | 新築・改築 | Comments(0)