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立体的に空間を繋ぐ

加藤淳一級建築士事務所の住宅7原則➁

「立体的に空間を繋ぐ」

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多くの家で1階と2階は分断されています。

かと言って安易に吹き抜けを設けると、冬に快適さを損ねる可能性があります。

そこで、1階と2階をずらして繋ぐ提案をしています。

これにより、1階にいながら2階の家族の気配が感じられ、開放感もアップ。

建具を閉じれば暖房効率も問題なし。

立体で考えると、家の可能性は広がっていきます。



立体的なつながり方はさまざまです。

 ①子ども部屋とつながる
 ➁スキップフロアでつながる
 ③小吹抜でつながる
 ④リビング階段でつながる
 ⑤テレワークでもつながる

以上、5つに分けて、事例を幾つかご紹介します。

①子ども部屋とつながる
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江南区の家
ダイニングの上に子ども部屋があり、小窓で繋がっています。
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キッチンから、
「ご飯だよー」
とか、
「早く起きなさーい!」
などと、気軽に声が掛けられます。
逆に子ども部屋からも、
「お腹減ったー!」
などと、家族のコミュニケーションがとれます。



➁スキップフロアでつながる

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中山の家
スキップフロア形式の住まい。
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2階の床をほんの少しずらすことにより、1階とのつながりを設けています。
子どもが小さい時は落下防止を設けておきます。
中山の家


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喜多町の家 2階ホール
2階ホールの下に玄関があります。

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玄関の天井をほんの少し低くして、その上に、2階のホールを設けています。
2階ホールにはスタディコーナーがあり、キッチンとつながっています。
喜多町の家


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五十嵐の家03

土地形状を活かした、スキップフロア形式の住まい。
1階、中2階、2階と3つの床レベルで成り立っています。
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断面図です。
中二階を中心に少し下がると1階の玄関や寝室。
少し上がると個室があります。
五十嵐の家03



③小吹抜でつながる
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三仏生の家
リビングの一角に小さな吹抜があります。


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その吹抜は、2階ホールとつながっています。

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2階ホール
小上がりになっているのが書斎。
左側に子ども部屋。
1階と繋がっています。
三仏生の家


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姥ケ山の家
小吹抜が2階廊下とつながっています。
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2階廊下から
1階と繋がっている横に細長い窓

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横に細長い小窓からの見下ろし

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コンセプト図です。
下屋部分の天井を少し高くして、2階と繋がっています。
姥ケ山の家


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荻曽根の家
1階の一部をダウンフロアにして、2階の床の一部を少し上げて、開放感を演出しています。
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コンセプト図
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2階の寝室と、2階ホールと1階がつながっています。
荻曽根の家




④リビング階段でつながる
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奈良三郷町の家
木製のリビング階段が空間のアクセントにもなっています。
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2階の踊り場を低くしています。
低い場所の天井高さは約2m。
低いところと高いところの天井高さのギャップにより、開放感を高めています。
床に直接座る場所の天井を低くしてあり、吹抜がありながらも、落ち着く場所になっています。

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踊り場は2階の床から少し下がっています。
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階段の踊り場。
踊り場は少し広くなっていて、客間にもなっています。
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断面図
階段の踊り場を低くして、1階から2階への連続性をスムーズにしています。
奈良三郷町の家



⑤テレワークでもつながる
最後にキッチンダイニングとつながる書斎と子ども部屋
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水道町の家  書斎
テレワークに最適な空間です。

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小窓から顔をだすと、
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下には、ダイニングキッチンが。
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吹抜にはもう一つ小窓があり、
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子ども部屋と繋がっています。

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テレワークに関して、詳しくは特集記事をご覧ください。

特集記事:在宅ワークを成功に導く鍵。それはワークスペースの設計にあり


立体的な繋がりの注意点として、
・吹き抜けやスキップフロアなどに対応した、しっかりとした構造計算を行うこと。
・小さなお子様がいたり、遊びに来るような場合は、安全対策をすること。
です。

空間的な面白さや設計者自身の自己表現のための建築ではなく、
「命を守り、冬暖かく、夏涼しい快適な空間をつくるため」
という意識をシッカリもって設計しなくてはいけません。

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住まう家族にとっての快適さと、
建築としての可能性を追求する。
加藤淳 一級建築士事務所
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by jun-arch | 2020-07-10 09:24 | コラム | Comments(0)

外観はシンプルに


加藤淳一級建築士事務所の住宅7原則の一つ目。

「外観はシンプルに」

外観は極力シンプルであることを心がけています。

なるべく線をすっきりとさせることで、ノイズのない美しい外観がつくられ、どんな風景にもそっと溶け込みます。
アクセントに無垢材を使うことが多いですが、その素材感が生きるのも、全体がシンプルだからこそです。

植栽を際立たせる背景にもなります。


外観の施工例をご紹介します。
外観はシンプルに_b0349892_22275660.jpg
江南の家
シンプルな白い箱にスッと伸びた玄関庇。
目隠しという機能性とデザインを兼ねた木格子が特徴の住まいです。


外観はシンプルに_b0349892_22282234.jpg
中山の家
シンプルな道路側のファサード。
屋根形状に合わせ、内部はスキップフロアの住まいになっています。
人を招き入れるように、玄関は木で設えてあります。


外観はシンプルに_b0349892_22285739.jpg
三仏生の家
多雪地域のため、雪を分散して落すための屋根形状。
雪景色に黒い外壁が際立ちます。


外観はシンプルに_b0349892_22283291.jpg
五十嵐の家03
敷地形状とオーナーのライフスタイルから導かれたスキップフロアの住まい。
外観はシンプルに_b0349892_22401925.jpg

「五十嵐の家03」は、竣工して数年たち、車庫とテラスが増築されました。
ブログ記事→「時を経て叶った設計コンセプト


外観はシンプルに_b0349892_22313544.jpg
坂井砂山の家
親世帯の庭を分筆して建てらた子世帯の住まい。
自転車もおけるゆったりとしたエントランスポーチが特徴です。



外観はシンプルに_b0349892_08220517.jpg
北入蔵モデル
白壁、板壁とゆるやかに視線を遮る格子木塀の住まい。


外観はシンプルに_b0349892_22301105.jpg
白山浦の家
狭小地に建つ、3世代の住まい。
外観の印象と異なる内部空間の広がり感が特徴です。



外観はシンプルに_b0349892_22295948.jpg
白山浦の家」の道路と反対側もシンプルです。
こちら側が南側なので、耐力壁の壁からも採光しています。
新潟花火が見える場所に、大きな窓のあるサンルームスペースが特徴です。


外観はシンプルに_b0349892_22303523.jpg
東中島の家
三角屋根が特徴の住まい。
2階テラスやエントランスの木部がアクセントになっています。



外観はシンプルに_b0349892_22310036.jpg
彩野の家
南面の窓を大きく取りながらも、プライベート性の高い住まい。
白くシンプルな勾配屋根と、欠き取られたような奥まった部分のレッドシダーの板部が特徴です。


外観はシンプルに_b0349892_22310927.jpg
金沢町の家
木の箱に、白い箱がポンと乗ったようなファサード。
コの字型のプランになっていて、カーテンが無くても暮らせるプライベート性の高い中庭空間が特徴です。



外観はシンプルに_b0349892_22290662.jpg
山里のオフィス
倉庫をオフィスにしたリノベーションの計画。


外観はシンプルに_b0349892_22311978.jpg
さとう鍼灸接骨院
地域に愛される接骨院を目的につくられた白い三角屋根が特徴の建物です。
周辺の切妻屋根の街並みに呼応するように設計しました。


外観を設計する際、特に気を付けていること。

それは、建物の高さを出来るだけ抑え、耐震性を高めることです。

加藤淳一級建築士事務所に設計依頼あった物件はすべて、最高級の耐震等級3を標準にしています。
※等級3は、消防署や警察署など防災の拠点となる建物の耐震基準。

いくらスタイリッシュでカッコ良くても、命を守る建物の強度が低くては本末転倒です。

デザイン性が高く、尚且つ安心安全な住まいになるように設計しています。
ブログ記事→「耐震等級3のこだわり」

そして、建物の高さを低く抑えることにより、結果としてプロポーションが良くなり、美しい住まいになります。


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加藤淳 一級建築士事務所
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by jun-arch | 2020-07-03 08:51 | コラム | Comments(0)

最近、お客様や業者さんと話す機会があると、決まってコロナの話題になってしまいます。

そして、在宅勤務の話も。
在宅勤務の心得 ON-OFFモードの切り替え方法_b0349892_20164119.jpg
東中島の家のオーナーの在宅勤務風景

写真は東中島の家。
オーナーのO様も半分、在宅勤務になったそうです。
子どもがいると、なかなか仕事にならないとのこと。
でも、
「小さな書斎をつくっておいて良かった」
と話されていました。
良かったです(^^)

やっぱり、子どもがまだ小さい家庭の在宅勤務は大変ですね💦
仕事が思うようにはかどらないもどかしさが伝わってきます。
私の場合ですが、子どもの休日に自宅で仕事をすることも多く、そのもどかしさは良く分かります。

また、良く聞く話が、仕事とプライベートのON-OFFが難しいこと。
私も、独立当初は自宅が事務所だったので、大変でした💦

自宅で一人の作業。
家族も不在であれば、気にするような人の目はまったくありません。
自由。
本当に自由。
何をするにしても困ってしまうくらい自由です。

誘惑は多いですよね。
読みかけの本や、後で観ようと思ったテレビ番組。
趣味やらなんやら。。。
でも仕事をしないとお金が入ってきません。。。子どもを養っていけません。。。。。。

そこで、私が実践していたONモードへの切り替え方法をご紹介したいと思います。
参考になるか分かりませんが💦

 1.ラジオ体操をする
 2.着替える。靴下も履く。
 3.珈琲を淹れる

以上の3つです。

まず一つ目にラジオ体操。
体を動かすことにより、脳も動き始めます。
また、在宅勤務の怖いところは、運動量が極端に減る事です。
積極的に動くようにしないと、本当にやばいです💦

2番目に着替え。
誰にも合わないので、部屋着でダラダラ仕事をしてしまいがちです。
でも、そのダラダラがもっとも非効率。
ワイシャツを着て、宅配や急な来客にも対応できるような恰好にするのは、とても重要です。
普段、家に居ると靴下を履かないことが多いのですが、履くことにより、少し気持ちが引き締まります。

そして3つ目の珈琲。
豆を挽くところから始めると、なお効果的です。
書道の前に墨をするように、精神統一の効果があります。

ONは以上です。

それでは、OFFの方法は?

実はあまり意識していませんでした。
ですが、思い返してみると、独立当初は子どもを迎えにいくのがOFFスイッチだったと思います。
最近は、夕飯をつくったり、洗濯を始めたり、
と家のことすると、自然にOFFになるようです。

個人的には「着替え」は、どの人にとっても効果的なのでは、と思っています。
もし良かったら、あなたのON-OFF方法、教えてくださいm(_ _)m

加藤淳一級建築士事務所では、ほんのちょっとしたスペースに、小さな書斎などご提案することが多いです。

東中島の家では、2階ホールの一角にあり、右真横はテラスです。
在宅勤務の心得 ON-OFFモードの切り替え方法_b0349892_06180761.jpg


在宅勤務の心得 ON-OFFモードの切り替え方法_b0349892_06202338.jpg
左側は収納棚と階段。
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階段を降りると、
在宅勤務の心得 ON-OFFモードの切り替え方法_b0349892_06221468.jpg
書斎の書棚の裏側が見えます。
書棚の背面の壁が半透明のポリカーボネイトになっていて、階段室から書斎にも光も入ります。
表紙を階段室側に向け、ディスプレイにも。

↓ほかの書斎やスタディコーナーの事例について書いたブログ記事です↓

早くコロナ禍が終息することを切に願っていますが、第二波も心配ですし、こういったスペースにニーズは高まっていきそうですね。


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加藤淳 一級建築士事務所
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by jun-arch | 2020-05-12 21:01 | コラム | Comments(0)

「加藤さんが設計した建物は光の入り方が非常によいものが多いけど、計算で出来ているものですか?」

と、アンドウッドの遠藤さんから質問されました。
(アンドウッドさんは、設計意図や住まい手の好みから、プロ目線で素材を提案してくれるフローリング専門店です)

多くの建築事例に接していている方からの言葉なので、とても嬉しかったです。
光の入り方と居心地の良い空間_b0349892_08525524.jpg
アンドウッド、遠藤さんの撮影です。
遠藤さんは、フローリングを納品した現場の撮影をされています。

「過去の撮影した記憶から、写真を見返してそう思った」

とのことでした。

ということで、遠藤さんに撮ってもらった写真を、私もあらためて見返してみました。

どのような光か、少しカテゴリー分けして掲載します。

〇直接みえない窓からの光
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「五十嵐の家04」スタディコーナーの窓からの光


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「新発田猿橋の家」階段と廊下の先からの光


〇高窓からの光
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「東区の家」ダイニングリビングの高窓からの光

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「三条の平屋」キッチン上部の高窓からの光


〇小さな吹抜からの光

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「関屋下川原町の家」キッチン前の小吹抜からの光


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「真砂の家」キッチンまで明るくするリビングダイニングからの光

〇景色を切り取る窓からの光
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「五十嵐の家04」 スタディコーナーの光


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「真砂の家」 中庭からの光



〇暗い場所から明るい場所をみる
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「東区の家」 廊下からリビングダイニングをみる


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「三条の平屋」 玄関からダイニングキッチンをみる


〇反射する光
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「東区の家」 窓から入った光が天井に反射



〇抽象的な光
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「真砂の家」 リビングダイニングの高窓からの光


遠藤さんの写真、本当に素敵な写真ばかりです。
自分が取り扱うフローリングに対しての深い愛情を感じます。
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写真はすべてアンドウッド遠藤さん


ところで、最初に戻って、

「加藤さんが設計した建物は光の入り方が非常によいものが多いけど、計算で出来ているものですか?」

という質問に対して、

「計算、とまではいかないのですが、開口部の位置と大きさはじっくり練って考えています。
また模型やパソコンのモデリングで確認したりしています。
出来るだけ自然光で居心地が良くなるように考えて設計しています」

とお答えしました。
新潟の冬の日照時間は少ないため、

「どのように光を採り込むか」

というのは、居心地の良い空間にするための必須要件だと思っています。

コロナ禍により、住まいのあり方は必然的に見直されていくでしょう。
例えば、
・在宅勤務のためのスペース
・趣味のスペース
・ガーデニングスペース
などなど。

小さな子どもを安全に遊ばせることが出来る中庭の需要なども増えるかもしれません。

上記の課題に対応しつつ、ちょっと抽象的ですが、

「どうすれば居心地良く過ごせるか」

ということも、もっと重要になってくると思います。

居心地の良さに決まりはなく、人それぞれです。
ですが、光の入り方は多かれ少なかれ、居心地の良さに影響を与えます。
居心地の良さを追求するのはとても難しいことですが、その土地の持つ特性を活かしたり、住まい手が求めているライフスタイルに一生懸命寄り添ったりすれば、解決できるのではないかと考えています。

設計を始める前の綿密な敷地調査と、オーナーとじっくり住まいについて話し合うことの重要性を、あらためて感じています。

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by jun-arch | 2020-05-07 10:41 | コラム | Comments(0)

先日、初回面談で会ったご夫妻から、
「加藤さんと家のことを話して、とても楽しかったです!」
と、言っていただけました。

嬉しいです(^^)

オーナーから、「楽しい」という言葉を引き出せると、本当に嬉しくて、
「やったっ!!」
と、心の中で叫び、ガッツポーズをしています。
(本当に口に出したり、ガッツポーズもしていません、念のため。あくまでの心の中だけです。。。)
そして、その日の飲むお酒の味は格別です。

独立するまで、設計や工事管理の仕事などをしてきました。
営業の経験は0(ゼロ)です。
話題を盛り上げたり、駆け引きしたりするのも、とてもとても苦手です💦
始めて会う方にどのように話したり、アピールしたりすれば良いのか、独立する頃はまったく見当も付きませんでした。
手探りで今まできましたが、やっぱり「初回面談は難しいな」と感じていました。

住学の勉強会だったり、いろいろな人のアドバイスなどをもらったりして、初回面談用のパワーポイント資料を作りました。
そのお陰で、私たちがどのような住まいを提供できるかを分かりやすく伝えられたと思います。
面談する方の家づくりに対する考えや、思い描いているライフスタイルなども引き出せたので、つくって良かったです(^^)

初回面談のご夫妻に、「楽しい」と感じてもらえた一番の理由は、
私たちの家づくりに共感してもらい、自分たちの住む家が、
「今考えている理想以上のものになるかも!」
と思ってもらえたらからではないか、
と感じています。

初回面談に限らず、次のタイミングでオーナーから「楽しい」と言われることがあります。

・初回プランを提出した時(予想以上のプランだった!)
・フローリングなどの素材選びをしている時(素材を直に手に取り、一緒にイメージが具体的になってくる!)
・上棟式の時(今まで図面の中で話していたものが、数日でアッという間に建ち上がった!)
・木工事が進み、内部の雰囲気が少し分かるようになった時(生活がイメージできる!)
・完成した時(「早く住みたい!」と思うと同時に楽しかった家づくりが終わってしまうのか、という少し寂しい気持ちも。。。)

などなど。
家づくりの楽しさを感じてもらう工夫_b0349892_13355374.jpg
住んでからも、「家にいるのが楽しい!」と言ってもらることも。
写真は荻曽根の家

設計中は、2週間から3週間に1回のペースで、打合せを進めて行きます。
設計を進めていく中で、閃いたことやアイデアなどもオーナーと共有していきます。

また工事中は、出来るだけ現場に足を運んでもらうようにしています。
現場での技術面や拘りなど、可能な限り説明しています。
オーナーにも、設計や工事の過程をみていただくことで、ものづくりの楽しさを一緒に味わってもらいたい、という気持ちからです。
また、自分の家に、どれだけ多くの人の「技術」や「思い」が込められているかも分かってもらえたら、とも考えています。
なぜなら、オーナーの喜びが、現場の業者や職人さんたちのモチベーションにも、つながっているからです。

一世一代の家づくりです。
カタログから選ぶように家づくりをするのではなく、どうせ作るんだったら、オーナーにも一緒に楽しんでもらいたい。

楽しんでもらうための工夫も、もっともっとしていこうと考えています。
ハウスメーカーやビルダーには出来ない、私たち小さな設計事務所だからこそ可能なことを。


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by jun-arch | 2020-04-27 16:36 | コラム | Comments(0)

子ども部屋の設計ポイント。

今まで設計した物件で、子ども部屋のタイプを、4つほどご紹介します。

子ども部屋の設計ポイント_b0349892_18055023.jpg
写真:星野裕也

①個室型
子ども部屋の設計ポイント_b0349892_17591550.jpg
①個室型
一番オーソドックスなパターンです。

子ども部屋の設計ポイント_b0349892_18011275.jpg
三仏生の家

小学校低学年のうちは、それぞれの個室は必要ないと思いますが、個室型を選択されるご家族は、
「将来、工事するなら最初からやっていた方が良い」
という考えの方が多いように思います。



子ども部屋の設計ポイント_b0349892_18001492.jpg
②将来分離型
一室→二室(又は三室、四室...)
子どもの成長に合わせて部屋を間仕切ります。
移動式の収納家具をつくり、それで部屋を区画するのもアリだと思います。

子ども部屋の設計ポイント_b0349892_18013265.jpg
関屋大川前の家

子ども自身が、自分の部屋を欲しがった時に、間仕切る予定でした。

「関屋大川前の家」は、私の自宅です。
子どもが3人なので、3部屋に分けられるように設計しました。

長女が小5の時、個室を欲しがったのでそれぞれの部屋に区画したのですが、将来、また広く使えるように、取外し可能な間仕切壁にしました。

子ども部屋の設計ポイント_b0349892_18020715.jpg
喜多町の家
「喜多町の家」では、廊下も一体のホールにしています。
子どもが小さいうちは、広くひろく使います。
表しの梁を利用して、ロフトもつくれるようにしてあります。




子ども部屋の設計ポイント_b0349892_17592636.jpg


③寝室一体型
子ども部屋の一つを、寝室と一体的に使います。
「まだ子ども一人だけど、もう一人欲しいな」と思うご家族向き。

これから生まれて、尚且つ個室が必要になるまでには、十数年かかります。
それまでは、寝室を広くしておいて、それまで家族全員の寝室にしてもOKです。

子ども部屋の設計ポイント_b0349892_18022000.jpg
坂井砂山の家
坂井砂山の家では、将来の子ども部屋を、寝室内の小さなリビングとして利用しています。
少しスキップフロアになっているので、その段差により、同じ空間であっても、場所の差別化が出来ています。




子ども部屋の設計ポイント_b0349892_17593359.jpg
④共有収納タイプ
子ども部屋、それぞれの部屋にクローゼットや収納を設けるのではなく、共有します。

子ども部屋の設計ポイント_b0349892_18074431.jpg

子ども部屋の設計ポイント_b0349892_18024836.jpg
東中島の家

「東中島の家」では、それぞれの部屋には、本棚だけ設けて、収納とクローゼットは、共有にしました。
それぞれの子ども部屋は収納が無い分、出来るだけコンパクトにしています。
収納内にエアコンを取り付けてあり、一台で二部屋分の冷暖房を兼ねています。



子ども部屋のあり方は、家族それぞれです。
子どもの成長、ライフスタイルの変化を見込んで、可変的な使い方をご提案することが多いのですが、①のように最初から個室を選ばれるご家族も多いです。



現在、建築中の「五十嵐の家04」では、お子様が3人。

②の将来分離型で、子どもが小さいうちは、3部屋分を一緒にしています。
子どもが小さいうちは、家族5人の寝室です。

そして、それぞれの子ども部屋の広さは、なんと畳3帖分!

でも大丈夫です👍

別に収納スペースと、家族のスタディコーナーを設けているからです。

↓パースの左上がスタディコーナーです↓
子ども部屋の設計ポイント_b0349892_08491995.jpg
五十嵐の家04の検討パース

リビングの一角に、スタディコーナーを設けています。

少しスキップフロアになっていて、ダイニングテーブルのベンチ代わりにもなります(^^)
スペースも省略出来て、一石二鳥。
空間の差別化にもなるから、一石三鳥?
お父さん、お母さんは家事をしながら、子どもの様子が見れます。(んっ、一石四鳥??)


「五十嵐の家04」ですが、11/23、24にオープンハウスを行う予定です!

共有のスタディコーナー、南側隣地の雑木林、日本海と佐渡島が見えるルーフテラスなどなど、見どころ満載です☆

子ども部屋の設計ポイント_b0349892_09200246.jpg
南側隣地の林を借景にしているリビングとスタディコーナーからの眺めも必見です。

また詳細が決まりましたらブログなどでご報告したいと思います☆

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by jun-arch | 2019-10-31 09:35 | コラム | Comments(0)

設計者の拘りとして、木目風、タイル調といった○○風、○○調の疑似的な素材を出来るだけ使わないようにしています。
しかし、建売住宅やハウスメーカーなど、そんな疑似的な製品で全て構成されている印象です。

 外壁はレンガ調
 玄関ドアは木目
 フローリングもまた木目
 キッチンやお風呂などの住宅設備機器が、これまた木目だったり、石目調だったり。。。

○○、○○調ばかりで日本の住まいが仕上げられています。

日本ではそういった製品で溢れかえっています。
建材メーカーなど、高い技術力や資本力を使って、如何に本物に似せるかというプリント技術に精を出しているように見えます^_^;

最近では樹脂サッシまで、外部内部共に木目調の商品を出しています。
そんなことに時間や技術力を使うのなら、高性能サッシをもっとコストダウンして、世界から遅れをとっている日本の住宅の断熱性能向上のため、もっと尽力してほしい、、、なんて思ってしまいます。

なぜ、設計者として、○○風、○○調を使いたくはないのか?
それは次の3つが大きな理由です。


 1.素材を素材のまま使いたい

 2.住むほどに味が出てくる住まいにするため

 3.メーカーの都合で廃盤になる



1.素材を素材のまま使いたい

○○風、○○調でつくられた建物は、写真としては綺麗に見えるかもしれません。
例えてみると、安価に作られた装飾的なラブホテルのような美しさ、のいう感じです。
また、今の日本の街並みもそういった外壁で作られたものになっています。

○○風、○○調といった疑似的な、嘘で表面を取り繕ったもので、住まいをつくっても、本当の居心地の良さや快適と感じられる空間にはならないし、日本の街並みも美しくなっていかないと思っています。


2.住むほどに味が出てくる住まいにするため

プリントされたもので作られた家は、出来た時が一番綺麗です。
しかし、所詮はプリントなので、時間が経てば傷ついたり、劣化してみすぼらしくなっていきます。
自然の素材であれば、経年変化により、味わいが出てきます。
フローリングなど、汚れ過ぎたら、表面を0.5㎜ほど削れば新品同様です。
プリントが貼られたフローリングは、表面が剥がれれば、それでお終いです。

3.メーカーの都合で廃盤になる

リフォームなどで、外壁を部分的に張り替えていて、色だけ似せているのを見たことはありませんか?
それはメーカーが、メーカーの都合で、商品の入れ替えを頻繁に行っているからです。
もし新築後10年ほどして、外壁が部分的に傷んだ時、同じものを発注しようとしても、同じ柄や色合いがないのが普通です。
そのため、柄が似たような外壁材を張って、塗装屋さんが苦労して、似たような色に調合して、塗装しています。
でも、つぎはぎになっているのは一目瞭然です。
住む人にとっては何十年も住み続けなければいけないのに、メーカーの都合で、つぎはぎのような家になるなんて、不条理なことだと感じています。

と偉そうなことを書いていますが、加藤淳 一級建築士事務所が、すべて素材のままで建築を作っているわけではありません。
例えば、自然素材だけで住まいを造ろうとしても、どうしてもコストが高くなってしまいます。
合板や突板だったり、場合によっては既製品なども使ったりしています。
合板や突板であれば、表面に本物の木が貼られているので、経年変化で味がでてきます。
木目を活かすような塗装をすることにより、様々な表情も見せてくれます。

その他の建材や外壁材なども市場に流通してている、普遍性の高いもの、そして出来るだけシンプルなものを多用しています。


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住まう家族にとっての快適さと、
建築としての可能性を追求する。
加藤淳 一級建築士事務所
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by jun-arch | 2019-07-02 10:09 | コラム | Comments(0)

ブログのタイトルに関しては最後の方をお読みください。

東中島の家、基礎工事です。
布基礎か?べた基礎か?どちらが良いか?_b0349892_11340888.jpg
基礎工事の流れをおおまかに振り返ります。
布基礎か?べた基礎か?どちらが良いか?_b0349892_11341560.jpg
まずは、雪片しから。
ダンプ7台分の雪を場外に搬出しました。
2日間の作業量。
今年のような大雪は大変です💦

一部、置換工事(地盤補強の必要な弱いところに土を入れ替えること)が必要でしたが、新潟では珍しく、地盤改良工事をせずにすみました(^^)

布基礎か?べた基礎か?どちらが良いか?_b0349892_11334118.jpg
鉄筋検査時の写真です。
許容応力度計算により、場所によって鉄筋量や、基礎のベース巾が異なるため、一ヶ所ずつ、図面通りかどうか確認していきます。
基本のベース幅は600㎜にしていますが、写真の場所は、ベース巾が基本より150㎜広い、750㎜巾になっています。
理由は簡単で、荷重が多くかかるところほど、基礎巾が広くなるからです。
加藤淳一級建築士事務所では、許容応力度計算のソフトを使って基礎も計算しています。

布基礎か?べた基礎か?どちらが良いか?_b0349892_11334756.jpg
基礎のベースを打設後、型枠組み。
立上りの打設前に、基礎と土台を緊結するアンカーボルトのチェックを行います。

布基礎か?べた基礎か?どちらが良いか?_b0349892_11335538.jpg
立上りの打設が完了し、型枠を外し、基礎の内部に土をいれているところです。
この後、防湿コンクリートを打設して、基礎工事完了です☆

以上、基礎工事の大まかな振り返りでした(^^)
他にいろいろと細かな作業や検査やチェック項目などあるのですが、今回は割愛。




ここからが本題。

ブログのタイトル、
布基礎か?べた基礎か?どちらが良いか?

みなさんはどちらが良いと思いますか?

加藤淳一級建築士事務所では、木造住宅の場合、基礎はベタ基礎ではなく、布基礎を基本にしています。
東中島の家も布基礎です。

べた基礎信仰ともいうべき、べた基礎だったら安心、という風潮が、建築業界にはあります。
ハウスメーカーの宣伝力のせいか、一般の方にもそのような考えを持っている方が多いです。
同業者でもかなり多いです。

布基礎よりべた基礎の方が良い、というのは、木造住宅に関しては私は間違っていると思います。

理由は、大きく3つです。
・木造住宅と布基礎との相性が良いこと。
・べた基礎を採用することにより、プランニングの制約が大きくなること。
・布基礎の方が、コスト面で有利であること。

上記の3つは、日本の住宅の安全性を高めるための活動を続けている構造塾さんで教えてもらったことを、自分なりに解釈したものです💦

構造塾さんの下記ブログなどに、詳しく書いてありますので下記をクリックしてください。

構造や省エネ性能には必ず根拠があります。
あいまいな勘や世間の風潮にとらわれず、計算やシミュレーションを積み上げていって、安心、安全な家づくりをしていきたいと思います。


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住まう家族にとっての快適さと、
建築としての可能性を追求する。
加藤淳 一級建築士事務所
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by jun-arch | 2018-03-21 12:34 | コラム | Comments(0)

造り付けキッチン

加藤淳一級建築士事務所では、既製品の洗面台や建具、複合フローリングの床はあまり提案しません。
それらには、耐久性の高さや、クセのない安定した品質という利点がありますが、私は、家は住まい手の心を満たすものであるべきと考えているためです。
そのため、味わいや表情のある造作の家具や建具、無垢の床などを提案しています。

場合によっては、オリジナルの造り付けキッチンを提案することもあります。

コラボワークの「善久の家」のキッチンです。
料理が趣味でもあり、仕事でもある奥様の要望を叶えるには、既製品のキッチンで合うものはなく、造り付けをご提案しました。
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ダイニングテーブルと一体となったキッチンです。

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キッチンの背面もキッチンに合わせてデザインしています。

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ロフトからキッチンダイニングをみる。

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提案時のイメージパース。
この図をもとに、オーナーとキッチンの詳細を詰めていきました。 

キッチンの詳細とは、どんなものか?

その詳細の一部の例として、
・天板をステンレスにするか、人工大理石にするか?
・水栓金具、コンロやレンジフードの種類は?
・色や素材はどうするか?
・扉にするか、引き出しにするか?どんな金物にするか?
・キッチンとダイニングテーブルをフラットにするか、少し段差を設けるか?
などなど。

この他にも、まだまだあります。
キッチンで決めることは多岐にわたり、労力や経験が必要ですが、立体的な絵があると、そういった打合せもスムーズです(^^)

関屋大川前の家のキッチン。
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こちらはL型のキッチンです。
キッチンの下はオープンにして、ごみ箱やキャスター付の棚などが置け、オーナーの使い勝手により自由にアレンジできます。
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シンクの前と脇に棚を設けています。
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ダイニングからキッチンをみる。
ダイニングからは、キッチンのごちゃっとした感じが見えないように工夫しました。
棚の裏にマガジンラックを設けいます。

中木戸の家
リノベーションのキッチン例です。

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実はもともとあった、アパートによくあるようなセパレート式のキッチンを天板とシンクだけ新しくして再利用しています。

扉も再利用し、内部の仕上げ材に使った材料を張り付け、インテリアとしても統一感を出しています☆


さて、造り付けのキッチンのコストですが、素材、コンロやレンジフードの種類により、既製品のキッチンより安く出来ることもあります。
それでも、ショールームへ行って、既製品のキッチンを見ると、痒い所に手が届く感じで、使い勝手やメンテナンス性が良さそうだなぁ、とつい感心してしまいます。

既製品のキッチンも悪くない。
けれど、自分仕様のキッチンの方が愛着が持てるし、やっぱり好きだなぁ、とも思っています(^^)



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加藤淳一級建築士事務所
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by jun-arch | 2017-02-08 10:01 | コラム | Comments(0)

書斎スペースを設計しているとき、なんだかワクワクしてきます。
子どものころ、秘密基地をつくって遊んだりしていましたが、それに近い感覚です。
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そのワクワク感が、住まい手にも伝われば良いな、と思いながら、図面を描いたり、パースを描いたりしています。
書斎の設計ポイント~書斎は男のロマン~_b0349892_04022697.jpg
提案時のパース。


今まで設計した書斎をタイプ別にしていくつかご紹介します。

1.個室型書斎
2. 寝室にある書斎
3. リビングにつながる書斎
4. ぐるぐる回れる導線にある書斎

1.個室型書斎
個室の書斎。
南側に面して、明るい書斎です。壁一面に本棚を設置しています。


2.寝室にある書斎

中山の家の事例です。
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主寝室の奥の一部を書斎にした例です。

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掘り炬燵のようになっています。


江南の家の書斎事例。

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寝室の右側奥にあるのが、書斎です。ぐるっと回り込んで、書斎に到達します。
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床が上がっているのは、下に階段があるためです。
ちょっとした段差により、寝室との境界が出来ます。


3.リビングにつながる書斎

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ちょっと分かりづらいですが、階段の奥に書斎が見えます。
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書斎側から階段越しにリビングが見えます。
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断面図です。
スキップフロアになっていて、主寝室がリビングより低くなっています。書斎スペースは、リビングと主寝室の間に位置しています。

4.ぐるぐる回れる導線にある書斎

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寝室に付随したウォークインクローゼットの奥に、隠し部屋のように書斎を設けました。
書斎から、2階のテラスにも出られるようになっていて、
書斎→2階テラス→2階ホール→寝室→ウォークインクローゼット→書斎
とぐるぐる回れるプランになっています。

個室というか、一人になれる場所も家のどこかに必要だと考えています。
私は家族とどのようにつながるか、ということを大事にして設計しています。でも、家族との時間を大事にする一方、時々一人になりたい、と思うことのあるもの。そのような場所や時間があることによって、もっと家族とのつながりを大事にするのではないか、と考えています。
書斎は、手軽に設けられる“そのような場所”でもあるのです。

私が書斎を提案する時に考えているポイントは、次の二点です。
1.ワクワク感や少年のような遊び心
2.家族とつながりながらも、一人にもなれる場所

配置する場所、導線や窓のとり方により、書斎はとても楽しい場所になります。
面積や予算が限られていても、書斎は大きなスペースを要しないため、アイデア次第で実現可能だと思います。
そのようなところが、設計力の見せ所、とも言えます。

耐震性や省エネ性能を上げることはもちろんのこと、自分も楽しく、オーナーにも楽しんでもらえる書斎など、遊び心もある提案を心掛けています。


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by jun-arch | 2016-12-13 06:00 | コラム | Comments(0)