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耐震等級3のこだわり 現場見学会開催

加藤淳一級建築士事務所に設計依頼のある物件は、全棟で許容応力度計算を行い、標準で耐震等級3を取得しています。
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東区の家
インナーガレージにより、少し不安定にみえますが、許容応力度計算により、耐震等級3の住まいです。

耐震等級に拘っていますが、それには理由があります。

それは、建築の仕事についてから起こった大きな二つの地震です。

私は大学を卒業してから、福島で働いていました。

東北大震災が起こる、ちょうど1年前に新潟で働くことになったのですが、家内の仕事の都合で、家族はまだ福島に居ました。

仕事のある平日は、新潟で、
週末は福島の家族のいる場所へ帰る生活を過ごしていました。

そんな中、東北大震災が起きました。

住まいは会津若松にあったので、建物に大きな被害はなかったのですが、原発のこともあり、地震の怖さを身を持って体験しました。

そして、私が独立して2年目の2016年4月の熊本地震。

熊本県益城町を中心に大きな被害がありました。
倒壊のほとんどが、旧耐震基準(1981年5月以前)の建物です。
↓下図の一番左の棒グラフ↓
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出展:「熊本地震における建築物被害の原因 分析を行う委員会」報告書から抜粋 国土交通省 住宅局

旧耐震基準の木造建築物の45.7%が「倒壊」と「大破」です。
半数弱の建物が大きな被害にあっています。

大きな地震があるたびに建築基準法は見直されています。
1978年に発生した宮城県沖地震(M7.4)をきっかけに、新耐震基準が登場し、現在も使用されています。
熊本地震では新耐震基準(1981年6月以降)により減って、「倒壊」と「大破」は、15%(1196棟中、180棟)です。
地震が起こるたびに改善されているとはいえ、決して良い数字ではありません。

それは何故なのか?

建築基準法では、
「建物は倒壊しない程度にしておけば、その間に逃げて、人命が守られれば良いから、必要最小限の強度で良い」
という考えが基本にあるからだからだと思います。

熊本地震の特色は、大きな地震が2回続けて起きたことです。
一つ目の大きな地震により、倒壊しないまでも被害に遭った建物が、2回目の大きな地震により、倒壊してしまいました。

壁の中の見えないところが破損していたり、耐震金物が外れていたりしていたようです。

そうした目には見えない破損によって「大丈夫だろう」と思って帰った人が、不幸なことに被害に合われました。

新耐震基準において、建物に求められていたことは、
・震度5強程度の地震でほとんど損傷しないこと。
・震度6強から7の地震であっても倒壊・崩壊しないこと。
となっています。

つまり、震度6強の地震が来たとき、
「倒壊・崩壊さえしなければ、いくらでも壊れても良い」
ということになります。

1回目の地震で、建築基準法の新耐震基準の通り、人命を守りました。
しかし、逃げた人が壊れている建物に戻り、2回目の地震が起きてしまいました。

建物は建築基準法、新耐震基準をクリアしているにも関わらず、被害に合ってしまったのです。

2000年に住宅性能表示制度が創設されました。

そこで、耐震性の等級が次のように定められました。
 〇等級1が、建築基準法の強度
 〇等級2が、建築基準法の1.25倍の強度
 〇等級3が、建築基準法の1.5倍の強度 ※等級3は、消防署や警察署など防災の拠点となる建物の耐震基準。

下の図は、耐震等級1と耐震等級3の建物の比較です。
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←等級1:建築基準法のレベル  等級3:建築基準法の1.5倍の強度→

出展:「熊本地震における建築物被害の原因 分析を行う委員会」報告書から抜粋 国土交通省 住宅局


耐震等級1(建築基準法のレベル)の住宅は、
「大破」と「倒壊」を合わせて6.3%(19棟)です。

耐震等級3(建築基準法の1.5倍)の住宅は、
「大破」と「倒壊」の建物はありませんでした

東北大震災によって、「勘」や「経験」に頼らずに、耐震性について、しっかりと取り組んでいこうと思っていました。
(建築業界に入って、「勘」や「経験」に頼った人に、とても多く会ってきました。「勘」や「経験」を馬鹿にするつもりはありませんが、計算根拠のない、個人的な見解を根拠にして家づくりすることに恐怖すら感じていました)

加藤淳一級建築士事務所を設立してから、許容応力度計算の根拠をもって裏付けされた設計を行っています。

事務所設立から一年が過ぎ、熊本地震が起きました。
地震が起きたことはとても不幸なことですが、耐震等級3の建物の安心感が証明されたように思います。

耐震性を追求すると、真四角の箱のような建物になってしまいがちですが、加藤淳一級建築士事務所では、耐震等級3を維持しつつ、建築としての可能性も追及しています。
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インナーガレージにより、浮いているような東区の家も耐震等級3、

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中庭のあるコの字型プランの真砂の家も耐震等級3、

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スキップフロア式の荻曽根の家も耐震等級3です!


今週末(6/6、7)に、工事途中の現場見学会を開催しますが、この住宅も、もちろん耐震等級3の住宅です。
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聖籠の家では、耐震性が最高級の等級3(建築基準法の1.5倍)の適合検査も受けています。
事務所内の計算だけで終わらせず、第三者機関にしっかりとチェックしていただいています。

見学に来られた方には、耐震性のことなど、ご説明できればと思います。
質問や疑問などあれば、どしどしお願いします。

また、パッシブデザインや省エネ性能のことなど、完成してからは見えない、壁や天井の中身をみながらご説明したいと思います。


ご興味のある方は、お気軽にお問合せください。


\住宅現場見学会 開催/

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田園に建つ光あふれる畳リビングの住まい@聖籠町
<こんな方にオススメ>
・工務店設計事務所、選びに迷っている
・気密断熱について知りたい
・耐震について興味がある
・大工さんのつくる家を見てみたい
<概要>
日程 6/6(土)6/7日(日)
時間 AM10:00〜PM17:00 (1時間2組限定)※予約制
会場:新潟県北蒲原郡聖籠町
   (お申し込みの方に地図をお送ります)
施工:株式会社 Ag-工務店
設計:加藤淳一級建築士事務所

<参加申込>
メールまたは電話で参加お申し込みください
※予約制となっておりますので、メール(←クリックするとメール機能が開きます)にてご連絡ください。
TEL 0250-22-6149
090-1045-5143(渡部直通)

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安全対策を行った上でイベントを実施いたします。
▼ご来場の際のお願い
・マスク着用にご協力をお願いいたします。
・手指の消毒にご協力ください。
・発熱時や体調不良時はご来場をお控えください。
▼感染症予防対策の取り組みを実施しています
・1時間2組の完全予約制
・換気の徹底
・マスク着用
・検温による健康管理
・手指消毒、手洗いうがいの徹底
ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。
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住まう家族にとっての快適さと、
建築としての可能性を追求する。
加藤淳 一級建築士事務所
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by jun-arch | 2020-06-04 10:52 | 聖籠の家 新潟県北蒲原郡 | Comments(0)