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再訪 奈良の慈光院

奈良の慈光院に再訪しました。

奈良三郷町の家から、車で約20分。
オーナーご夫妻と写真家の星野裕也さんと行って来ました。


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写真に写っているのはTご夫妻。

ご主人は背が高いので、普通に歩いていると、鴨居に頭がぶつかります💦
でもこの昔の民家のようなスケール感が、慈光院の魅力だと思います☆



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山門


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書院広間
障子がすべて取り外されていました。
とても蒸し暑かったのですが、ここは風が抜けて、とても気持ちが良かったです。


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広縁
室内と外部との中間領域。



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本堂


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本堂前の庭園
こちら側の庭園は、建物に囲まれ、書院広間側の庭園とは趣向が変わっています。


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左が本堂。右が茶室。
どの角度からみても、目を愉しませてくれます。


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本堂から書院広間をみる


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書院広間側の庭園もみえます。
本堂→本堂側の庭→書院広間→書院広間側の庭
という奥行き感が凄い。

書院広間側の庭が別世界のような感じがして、少し不思議な感覚です。


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陰影のある庭園風景の切り取り方もGOOD☆


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切り取り方と漆で塗られた木枠により絵画のようにみえます。


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建具で奥側と仕切られていますが、建具の上が空いていて、視線は奥へと導かれます。
ここにも奥行き感があります。
垂木の反復による連続性も、視線の誘導と奥行き感を手助けしています。
ここで終わるのではなく、永遠に奥があるような、広がりを感じさせる演出です。


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昭和の時代につくられた広間。
ここも落ち着く空間でした。


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小さな丸太をつかった遊び心のある縁側。
いつか真似してみたい(^^)


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ところどころの設えも良いです☆


本当に見所満載。
2回目だけど、また深く味わえました。

以前のブログ記事
「人間的なスケール感 奈良の慈光院」(←クリック)

先日、新潟で住宅作家、伊礼智さんの講演会がありました。
伊礼智さんが、哲学者、野矢茂樹さんの言葉を紹介していました。

「設計って外部をいかに採り入れるかでしょ?」

慈光院に限らず、「良い建物だなぁ~」と感じ入ってしまうところは、建物本体だけではなく、外部とのつながりをとても大切にしているように思います。

慈光院のような素晴らしい建物をたくさん観て、外部との関係、人間的なスケール感や居心地の良さを体に沁み込ませ、自分の中で熟成させて、住まいづくりに活かしていきたいと思います。



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住まう家族にとっての快適さと、
建築としての可能性を追求する。
加藤淳 一級建築士事務所
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by jun-arch | 2019-07-22 09:49 | 建物探訪