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人間的なスケール感 奈良の慈光院

奈良の慈光院 に行ってきました。

JR大和路線、大和小泉駅から歩いて15分ほどの小高い丘の上に、慈光院があります。
拝観料を払うと、まず初めに書院に案内され、抹茶が振舞われます。

その時の景色がこちらです!
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どうですか?

良いですよねっ!?

もう一枚!
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書院に通され、赤い毛氈の上に座り、庭を眺めていると、徐々に落ち着いて心が静まってきました。
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振舞われた抹茶をゆっくりと飲むと、それまで気がつかなかった風の音や鳥のさえずりなどが聴こえてきます。

とても心地良い空間です。


寺院にしては、珍しく昔の一般住宅のモジュールを使っていました。
空間を仕切る建具の鴨居下端で、5尺7寸。
約173センチです。
普通に歩くと、頭が擦れます💦
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鴨居の下を通るとき、少し頭を下げ無ければいけないので、低すぎると感じる人が多いかもしれません。
でも昔の日本人は背が低かったので、ちょうど良い寸法だったのだと思います。

天井の高さは、8尺。
約2.4mです。

一般住宅の天井高さで、寺院にしては珍しい低さです。
おそらく、他の寺院の天井高さは12尺、3.6mくらいが多いのではないでしょうか。

慈光院の鴨居の低さや天井高さは、個人的に好きなスケール感です。

これこそ、
「日本人のヒューマンスケール!」
という感じがします(^^)

流石に、自分の設計で住む人の身長より、建具の高さや天井を低くすることはありませんが💦


和室は畳に座った時の「居心地の良さ」が重要だと思っています。

和室に限らず、部屋ごとにその「居心地の良さ」は異なります。

例えば、
 居間ではソファに座った時、
 ダイニングでは椅子に座った時、
 書斎では、机に向った時、
などなど。

和室でもどの部屋でも、天井は無理に高くすることも、低くし過ぎることもなく、
「居心地の良さ」から決めれば良いと考えて設計しています。

ただし、ただ単純に天井を低くするだけでは、圧迫感のある空間になってしまうため、開口部の取り方や天井高さのメリハリ、視線の抜け方などなど、設計の工夫が必須条件です☆

身体的なスケール感の際立つ、慈光院。
見所満載でした☆
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外部のような、内部のような、中間領域の縁側。
低い軒の高さにより、風景が切り取られ、視線は庭へと導かれます。
とても心地良い空間です。


奈良の慈光院(←慈光院のHP 私の写真より、もっと素敵な写真がみれます)

奈良市から少し離れていますが、おススメです!



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住まう家族にとっての快適さと、
建築としての可能性を追求する。
加藤淳 一級建築士事務所
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by jun-arch | 2019-02-27 08:42 | 建物探訪 | Comments(0)