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玄関の木格子(その1) シューズクロークの不安

長岡市喜多町のIy邸。
ポーチ面の木格子です。

木格子の中には、窓や換気扇のフード等があるのですが、木格子で隠れてスッキリとした印象になりました。

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玄関脇にシューズクロークがあります。

施主の不安は、2つ。

・シューズクローク内の暗さ
・靴の臭い

二つの不安から「シューズクロークに窓を取り付けたい」と、施主から要望がありました。

しかし、窓を取り付ける場所には、筋交いをたすき掛け(木の斜め材がX状に入っていること)が必要なため、窓が入りません。
無理して付けたとしても、ほんの小さな窓だけです。

「外観をスッキリとした印象にしたい」
という思いもあり、筋交の隙間に入るようにガラスブロックを入れ、外側に木格子を壁一面に取り付けるようにしました。

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明るさはこれでOK。

二つ目の「靴の臭い」に関しては、換気扇で対処しました。

建築基準法で24時間換気が定められているため、その排気の位置をシューズクロークにして換気計画をしました。

外壁から出っ張る外部フードも、木格子によって目立たなく、外からは分かりづらくなっています。
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夜は、昼間とは逆に室内の光が外に漏れ、とても良い雰囲気です。
夜遅くに疲れて帰宅するご主人の気持ちも暖かくしてくれるでしょう。

施主の不安からくる要望の通り、窓は付けられませんでした。
ですが、その根本にある不安をアイデアで対処しました。

施主の要望をそのままカタチにするのではなく、その原因を考え、より良いものを提案していきたいと思います。

------家づくりをたのしむ、人生をたのしむ------
【子育てする木のいえ】加藤淳一級建築士事務所
(ホームページ:2015年2月本格始動)
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by jun-arch | 2014-10-10 05:00 | 喜多町の家 長岡市