加藤淳一級建築士事務所の日記

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カテゴリ:コラム( 4 )


2017年 02月 08日

造り付けキッチン

加藤淳一級建築士事務所では、既製品の洗面台や建具、複合フローリングの床はあまり提案しません。
それらには、耐久性の高さや、クセのない安定した品質という利点がありますが、私は、家は住まい手の心を満たすものであるべきと考えているためです。
そのため、味わいや表情のある造作の家具や建具、無垢の床などを提案しています。

場合によっては、オリジナルの造り付けキッチンを提案することもあります。

コラボワークの「善久の家」のキッチンです。
料理が趣味でもあり、仕事でもある奥様の要望を叶えるには、既製品のキッチンで合うものはなく、造り付けをご提案しました。
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ダイニングテーブルと一体となったキッチンです。

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キッチンの背面もキッチンに合わせてデザインしています。

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ロフトからキッチンダイニングをみる。

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提案時のイメージパース。
この図をもとに、オーナーとキッチンの詳細を詰めていきました。 

キッチンの詳細とは、どんなものか?

その詳細の一部の例として、
・天板をステンレスにするか、人工大理石にするか?
・水栓金具、コンロやレンジフードの種類は?
・色や素材はどうするか?
・扉にするか、引き出しにするか?どんな金物にするか?
・キッチンとダイニングテーブルをフラットにするか、少し段差を設けるか?
などなど。

この他にも、まだまだあります。
キッチンで決めることは多岐にわたり、労力や経験が必要ですが、立体的な絵があると、そういった打合せもスムーズです(^^)

関屋大川前の家のキッチン。
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こちらはL型のキッチンです。
キッチンの下はオープンにして、ごみ箱やキャスター付の棚などが置け、オーナーの使い勝手により自由にアレンジできます。
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シンクの前と脇に棚を設けています。
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ダイニングからキッチンをみる。
ダイニングからは、キッチンのごちゃっとした感じが見えないように工夫しました。
棚の裏にマガジンラックを設けいます。

中木戸の家
リノベーションのキッチン例です。

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実はもともとあった、アパートによくあるようなセパレート式のキッチンを天板とシンクだけ新しくして再利用しています。

扉も再利用し、内部の仕上げ材に使った材料を張り付け、インテリアとしても統一感を出しています☆


さて、造り付けのキッチンのコストですが、素材、コンロやレンジフードの種類により、既製品のキッチンより安く出来ることもあります。
それでも、ショールームへ行って、既製品のキッチンを見ると、痒い所に手が届く感じで、使い勝手やメンテナンス性が良さそうだなぁ、とつい感心してしまいます。

既製品のキッチンも悪くない。
けれど、自分仕様のキッチンの方が愛着が持てるし、やっぱり好きだなぁ、とも思っています(^^)



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by jun-arch | 2017-02-08 10:01 | コラム | Comments(0)
2016年 12月 13日

書斎の設計ポイント~書斎は男のロマン~

書斎スペースを設計しているとき、なんだかワクワクしてきます。
子どものころ、秘密基地をつくって遊んだりしていましたが、それに近い感覚です。
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そのワクワク感が、住まい手にも伝われば良いな、と思いながら、図面を描いたり、パースを描いたりしています。
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提案時のパース。


今まで設計した書斎をタイプ別にしていくつかご紹介します。

1.個室型書斎
2. 寝室にある書斎
3. リビングにつながる書斎
4. ぐるぐる回れる導線にある書斎

1.個室型書斎
個室の書斎。
南側に面して、明るい書斎です。壁一面に本棚を設置しています。


2.寝室にある書斎

中山の家の事例です。
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主寝室の奥の一部を書斎にした例です。

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掘り炬燵のようになっています。


江南の家の書斎事例。

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寝室の右側奥にあるのが、書斎です。ぐるっと回り込んで、書斎に到達します。
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床が上がっているのは、下に階段があるためです。
ちょっとした段差により、寝室との境界が出来ます。


3.リビングにつながる書斎

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ちょっと分かりづらいですが、階段の奥に書斎が見えます。
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書斎側から階段越しにリビングが見えます。
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断面図です。
スキップフロアになっていて、主寝室がリビングより低くなっています。書斎スペースは、リビングと主寝室の間に位置しています。

4.ぐるぐる回れる導線にある書斎

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寝室に付随したウォークインクローゼットの奥に、隠し部屋のように書斎を設けました。
書斎から、2階のテラスにも出られるようになっていて、
書斎→2階テラス→2階ホール→寝室→ウォークインクローゼット→書斎
とぐるぐる回れるプランになっています。

個室というか、一人になれる場所も家のどこかに必要だと考えています。
私は家族とどのようにつながるか、ということを大事にして設計しています。でも、家族との時間を大事にする一方、時々一人になりたい、と思うことのあるもの。そのような場所や時間があることによって、もっと家族とのつながりを大事にするのではないか、と考えています。
書斎は、手軽に設けられる“そのような場所”でもあるのです。

私が書斎を提案する時に考えているポイントは、次の二点です。
1. ワクワク感や少年のような遊び心
2. 家族とつながりながらも、一人にもなれる場所

配置する場所、導線や窓のとり方により、書斎はとても楽しい場所になります。
面積や予算が限られていても、書斎は大きなスペースを要しないため、アイデア次第で実現可能だと思います。
そのようなところが、設計力の見せ所、とも言えます。

耐震性や省エネ性能を上げることはもちろんのこと、自分も楽しく、オーナーにも楽しんでもらえる書斎など、遊び心もある提案を心掛けています。


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by jun-arch | 2016-12-13 06:00 | コラム | Comments(0)
2016年 08月 13日

小屋裏の有効利用

本来、閉じられているはずの小屋裏を利用して、広がりと開放感を演出します。
小屋裏は、ロフトや小屋裏収納として使うことも多いのですが、ここでは小屋裏を使った小さな吹抜ともいえる天井に変化のある事例を紹介します。


■小屋裏に天窓を設け、明るい空間に

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↓↓ビフォー写真↓↓
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↑↑ビフォー写真↑↑

中木戸の家
小屋裏を有効利用したリノベーションの事例です。
もともと薄暗かった部屋です。
小屋裏を表し、天窓を設けました。
日中は照明いらずです。


■小屋梁を空間のアクセントに
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↓↓ビフォー写真↓↓
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↑↑ビフォー写真↑↑

田上の家
小屋梁の一部を表し、空間のアクセントにも利用しています。


■天井の高さのギャップによる開放感

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↓↓ビフォー写真↓↓
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↑↑ビフォー写真↑↑

北上の家

一般的にはどの部屋も、同じ天井高さにします。
小屋裏を有効利用することにより、天井の高い部分と、通常の天井高さ(2.3~2.7m)とのギャップにより、空間に開放感が生まれます。


■新築での小屋裏利用

リノベーション、リフォームに限らず、新築住宅での小屋裏利用も同じように出来ます。

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中山の家
写真:星野裕也

下屋になっている部分の小屋裏まで天井を上げ、2階の子ども部屋1階のリビングがつながっています。


■高窓の光
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天野の家

写真提供:Daily Lives Niigata


下屋分の屋根なりに天井を貼り、高窓から光が入るようにしました。

隣家からの視線を気にせず、光を取り入れることが出来ます。


小屋裏の利用は、天井を、平らに、普通に仕上げるよりは、天井が高くなった分の工事費がかかってきます。大工の手間、材料費や足場などが通常の工事費にプラスされてしまうからです。

その工事費以上に豊かな生活空間を得ることが出来ると考えています。


加藤淳一級建築士事務所では、間取りなどの平面的な提案だけでなく、立体的に空間を吟味し、プラスアルファの空間を提案しています。





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by jun-arch | 2016-08-13 07:36 | コラム | Comments(0)
2016年 06月 23日

建具によるフレキシブルで楽しい空間

建具の開け閉めにより、広く使ったり、個室として使ったり出来ます。

吹抜をつくらずに、開放的な空間をつくるのにも最適で、生活を楽しむ重要なアイテムでもあります。


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開けて、

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閉めて。

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開けて、

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閉めて。


普段はリビングに使っているスペースを、ゲストの宿泊時にも建具によって可能です。

一人になりたいときは、そっと閉めたりなんかして。

内部だけでなく、外部とのつながりにも。
一番上の写真は、外部の木製建具を戸袋に引き込んで、フルオープンにした写真です。

ある程度のプライバシー性を確保しつつ、外で遊んでいる幼い子どもを見ながら家事も出来ます。
家の中と外を使ったお手軽BBQにも最適です。

限られた敷地や住まいの中で、いかに生活を楽しむか。

建具は重要なアイテムです。


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by jun-arch | 2016-06-23 14:35 | コラム | Comments(0)